プロローグ ─このブログについて(#01)
日本某所にて
「被害者の女性があなたとの子供を産んだことは知っていますか」
妊娠をした。という事実は一般的にはおめでたいことである。だれだって普通はそう思うだろう。
僕もそんな子供が出来た報告を、いつか結婚して奥さんから聞いたり、長年付き合って同棲している彼女から聞くものだと考えていた。
みんなだってそんな感じに考えていると思う。
なのにどうして、僕は子供が出来た報告を裁判官から初めて聞かされているんだろう。
なんで腰には紐が括りつけられていて、紐の先端には手錠がついていて、パイプ椅子と繋がっているんだろう。
こんな報告はもっといい感じのシチュエーションで聞くものとばかり思ってた。
僕が仕事から帰ってくるのを待ち構えていた奥さんから、満面の笑顔で聞かされたり、同棲してる彼女と家でテレビを見ているときに何気なく言われたり。
子供が出来た報告なんてそんな幸せなシチュエーションで聞かされるべきじゃないか。
「いえ、まったく聞いていませんでした」
目の前にいる、奥さんでも同棲している彼女でもない裁判官に向かって僕はそう答えた。
「警察や検察から聞いていないんですか」
一般的なおめでた報告の際に発せられるはずのない単語を、目の前の男が喋っているのを僕は呆然と聞いていた。
そもそもどうしてこんなことになったんだっけ。
どこで間違えてしまったんだろう。
このブログについて
このブログでは、私が実際に経験した逮捕〜勾留〜略式裁判〜被害者との示談の体験談を元に、事件自体が特定できないように脚色を加えたフィクション体験談という位置付けとなります。
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小説チックな文面にしようと思ったのは、少しでも当時の臨場感が伝わってほしいという願いです。
文才が完全に皆無なので申し訳ありませんが、よければお付き合いください。
※筆者の地の文面の時は一人称を「私」にします。明示的に使い分けないと自分自身が混乱しそうなので・・・。
注意点がいくつかあります。
1.事件の内容は特定ができないように改変をしております。
2.体験記ブログは初めてのため、駄文をお許しください。
3.記事を書くモチベーションのため、広告を貼らせていただいてます。(記事を書くときの飲み物代くらいは稼ぎたいです)
4.このブログで登場する事件、被害者、場所などは実際の体験を元に作成したフィクションとなります。つまり、これから書く内容はすべて筆者の妄想ということになります(万が一被害者や警察の方がこれを読んで勘違いされたら困るので。)
5.以上のことに同意できたなら、どうかお付き合いください。